05.15.07:12
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01.13.01:42
記憶:2
週末更新の夢叶わず・・。すみません。。
席を外している間にも温かい拍手、ありがとうございます!!!私のエネルゴンです・・!
しかもカウンターも5000をこえておりまして・・本当にいつもありがとうございます!!
これからも温かい眼差しを宜しくお願い致します!
先週末は知人の結婚式に参列しまして・・いつの時代も結婚式とはいいものですね。
メガ様とオプならどんな結婚式をするのかな。
基地でひっそりと?それとも足を伸ばして海外ウェディングならぬ星外ウェディング??メガ様はハデな演出とかしたがるけど、オプは本当、普通でいいから。むしろ式自体やる必要があるのか?と、デリカシーの欠片もない事をメガ様に言ってしまいます。
私のメガ様に対するオプのイメージが冷たすぎる。でもいいの。愛はあるから!
あとはシリアスにありきたりな戦場でのささやかな結婚式。全星人の涙を誘う大作になるでしょう!
もう訳が分からないけどとりあえず早く結婚しちゃえあんたら!!(ヒドイ)
●続きを読むに「記憶:2」(音波 サンクラ)を上げます。●
いきなりあんな事を音波にされて悩むサンクラがメイン。スタがいい兄貴ポジです。
「記憶:2」
サウンドウェーブの前から立ち去ることだけを考えて走っていたら、気が付けば自分の部屋の前まで来ていた。
部屋のドアセンサーが感知する一歩手前で力無く腕を下げ、呆然と立ち尽くしていると横から声が聞こえた。
「おう、何でお前がプリン持ってんだ?」
「え?あ、何?」
隣の部屋からスカイワープが出てきて話しかけられるが、内容が全く頭に入らない。
ぼーっとした顔でスカイワープを見ると、ため息をつかれた。
「なんでぃ、その顔は。」
「え、あぁ」
「プリンはどうしたのかって聞いてんだよ。サウンドウェーブが力ずくで俺達から取っていった筈だぜ?」
「あ、えーとさっき廊下ですれ違って、その、貰ったというか」
プリンを自分の後ろに隠しながら必死に取り繕おうとするもいい理由が思い付かない。せめて顔だけでも平静を装わないと。
「へぇ。ま、理由はどうでもいーけど。」
うつむく自分にスカイワープは口のはたを吊り上げ、したり顔で覗き込んで来る。
言い訳に困る自分をからかうようにするこの態度も、いつもなら笑ってごまかせるが今日はそうもいかない。
あのサウンドウェーブが自分のためにプリンを取ってきてくれて挙句にキスをしたなんて、知られたら一大事だ。
「な何だよ!貰っただけだって!!」
突然大きな声で否定すると、いつもと違う反応が返ってきたせいでスカイワープは驚いていた。
「おぃおま俺もプリン狙ってたけどそんな向きにな」
「もうお前にやるよ!いらない!!!」
これ以上話すと負のスパイラルにはまると思い、後ろ手に隠していたプリンを乱暴に渡すと逃げるように自分の部屋に入った。
「やるってあいつ振り回してプリンぐっしゃぐしゃじゃねーか」
部屋が静かなせいで聴覚センサーを震わせる自分の鼓動が騒がしく感じる。
寝台に荒っぽく身を投げ一瞬目を閉じると、ブレインサーキットに焼き付いたあの光景が蘇る。
感覚もない本当に触れるだけのキスだったが、それでも普段殆ど関わらない奴にいきなりキスされて、センサーでも解るあの優しい眼差しを向けられたら誰が意識しないでいられるか。
さっきのスカイワープの冷やかしでさえ上手くかわせない自分が次にサウンドウェーブに会った時、どんな態度をすればいいのかなんて全く解らない。
・・とりあえずさっきは寝たふりをしていたのだから、ぎこちなくても何も知らないように振る舞うのがいいのか。
はたまた徹底的に会わないように行動を先読みして逃げるか。
・・デストロンに所属している以上、それは無理か。
逃がれられない現実にはぁーっと長い溜息をつき、額に触れると疲労困憊のブレインサーキットが唸りを上げている。
たかが額にキスぐらいで気にし過ぎかと、考えを終わらせようにも相手がサウンドウェーブなのを思い出したら、残念な事にまた現実へ引き戻されてしまった。
あーもう・・!と言いながら両手で顔を覆う。この現実から逃れる策を誰かに教えてもらいたいが知られるのは嫌だ。第一、すぐ何かしらの策を投じてくれるような機転が利く奴なんてここには・・・
はっと一つのジェット機を思い出し、両手に埋めていた顔を上げる。
「いた・・!いたよ!」
===============
あの出来事がバレるのは嫌だけど、ブレインサーキットがオーバーヒートを起こしそうな堂々巡りの考えから抜け出せるのなら多少のリスクは負うしかない。
と、思ったのは良かったが、いざ部屋の前にきても入れずにいる。察しがいいやつだから隠し通すのは無理だ。やっぱり止めようか。
帰ろうかと後ずさりした途端、部屋のドアが勢いよく開いた。
「入るのか入らないのかどっちかにしろ!俺様は忙しいんだよ。」
「あ。その、少し話しいいか?」
「入れよ。」
センサーで先程から感知していたのかスタースクリームは荒い口調で出てきたが、いつもと違う様子の自分を察したらしく、すぐ部屋に入れてくれた。
分析か実験途中らしい部屋はモニターがフル稼動していて妙に明るく感じる。
ここでの自分の特等席、寝台に座るとスタースクリームはエネルゴン酒を出してくれた。
「何か分析してた?」
「あー。新しいの作れって、メガトロンの奴うるせーから。」
部屋のドアセンサーが感知する一歩手前で力無く腕を下げ、呆然と立ち尽くしていると横から声が聞こえた。
「おう、何でお前がプリン持ってんだ?」
「え?あ、何?」
隣の部屋からスカイワープが出てきて話しかけられるが、内容が全く頭に入らない。
ぼーっとした顔でスカイワープを見ると、ため息をつかれた。
「なんでぃ、その顔は。」
「え、あぁ」
「プリンはどうしたのかって聞いてんだよ。サウンドウェーブが力ずくで俺達から取っていった筈だぜ?」
「あ、えーとさっき廊下ですれ違って、その、貰ったというか」
プリンを自分の後ろに隠しながら必死に取り繕おうとするもいい理由が思い付かない。せめて顔だけでも平静を装わないと。
「へぇ。ま、理由はどうでもいーけど。」
うつむく自分にスカイワープは口のはたを吊り上げ、したり顔で覗き込んで来る。
言い訳に困る自分をからかうようにするこの態度も、いつもなら笑ってごまかせるが今日はそうもいかない。
あのサウンドウェーブが自分のためにプリンを取ってきてくれて挙句にキスをしたなんて、知られたら一大事だ。
「な何だよ!貰っただけだって!!」
突然大きな声で否定すると、いつもと違う反応が返ってきたせいでスカイワープは驚いていた。
「おぃおま俺もプリン狙ってたけどそんな向きにな」
「もうお前にやるよ!いらない!!!」
これ以上話すと負のスパイラルにはまると思い、後ろ手に隠していたプリンを乱暴に渡すと逃げるように自分の部屋に入った。
「やるってあいつ振り回してプリンぐっしゃぐしゃじゃねーか」
部屋が静かなせいで聴覚センサーを震わせる自分の鼓動が騒がしく感じる。
寝台に荒っぽく身を投げ一瞬目を閉じると、ブレインサーキットに焼き付いたあの光景が蘇る。
感覚もない本当に触れるだけのキスだったが、それでも普段殆ど関わらない奴にいきなりキスされて、センサーでも解るあの優しい眼差しを向けられたら誰が意識しないでいられるか。
さっきのスカイワープの冷やかしでさえ上手くかわせない自分が次にサウンドウェーブに会った時、どんな態度をすればいいのかなんて全く解らない。
・・とりあえずさっきは寝たふりをしていたのだから、ぎこちなくても何も知らないように振る舞うのがいいのか。
はたまた徹底的に会わないように行動を先読みして逃げるか。
・・デストロンに所属している以上、それは無理か。
逃がれられない現実にはぁーっと長い溜息をつき、額に触れると疲労困憊のブレインサーキットが唸りを上げている。
たかが額にキスぐらいで気にし過ぎかと、考えを終わらせようにも相手がサウンドウェーブなのを思い出したら、残念な事にまた現実へ引き戻されてしまった。
あーもう・・!と言いながら両手で顔を覆う。この現実から逃れる策を誰かに教えてもらいたいが知られるのは嫌だ。第一、すぐ何かしらの策を投じてくれるような機転が利く奴なんてここには・・・
はっと一つのジェット機を思い出し、両手に埋めていた顔を上げる。
「いた・・!いたよ!」
===============
あの出来事がバレるのは嫌だけど、ブレインサーキットがオーバーヒートを起こしそうな堂々巡りの考えから抜け出せるのなら多少のリスクは負うしかない。
と、思ったのは良かったが、いざ部屋の前にきても入れずにいる。察しがいいやつだから隠し通すのは無理だ。やっぱり止めようか。
帰ろうかと後ずさりした途端、部屋のドアが勢いよく開いた。
「入るのか入らないのかどっちかにしろ!俺様は忙しいんだよ。」
「あ。その、少し話しいいか?」
「入れよ。」
センサーで先程から感知していたのかスタースクリームは荒い口調で出てきたが、いつもと違う様子の自分を察したらしく、すぐ部屋に入れてくれた。
分析か実験途中らしい部屋はモニターがフル稼動していて妙に明るく感じる。
ここでの自分の特等席、寝台に座るとスタースクリームはエネルゴン酒を出してくれた。
「何か分析してた?」
「あー。新しいの作れって、メガトロンの奴うるせーから。」
そう言いながらも頼られて嬉しいらしく、顔は笑っている。馴染みの顔を見たら今までの緊張がほぐれ、出されたエネルゴン酒をやっと飲む気になった。味はいつも同じ筈なのに前より辛く・熱く感じるのは・・何でだろうか。
「・・で、何だよ。話って。」
「あー・・えっと・・その、お前はスカイファイアーと何で付き合う事になったんだ・・?」
「・・・!?はぁ?!」
いきなり本題に触れられたせいで、変な質問をしてしまった。慎重にいかないとこの後の質問次第では自爆してしまう。
「あ、その・・そういえばそういう話したことないと思っただけで・・」
「はっ、お前もブレインサーキットやられたか?」
スタースクリームは鼻で笑いながらエネルゴン酒をくいっと飲み干すと、目を細めてサンダークラッカーを見る。
「そんな事、知ってどーすんだよ。周りの奴らに言いふらして回るのか?」
「ち・・ちげーよ!ただ、気になっただけで・・。別に話したくなかったらいいー・・」
「暇つぶし。同情。それだけだ。」
足元を見ながらスタースクリームは二つの理由を述べると、自分に背を向けて光るモニターの方を向いてしまった。どう見ても怒らせてしまったようで居心地が悪い。
暫くコンピューター達の稼動音のみが部屋中に響き渡っていたが、意外にもスタースクリームから沈黙を破ってきた。
「お前の話は何なんだよ。」
モニターを見つめたまま質問される。やっぱり隠しておくのは無理だ。今はもう、この沈黙さえも耐えられない。
「・・・実は、サウンドウェーブに額にだけど、その・・キスされた・・」
「・・・はぁ!?!?!」
有り得ない単語を聞くと、ワンテンポ遅れて物凄い勢いでスタースクリームがこっちを振り返った。
「お前、本気でいって」
「本当だから困ってんだよ!!なぁ、あいつなんのつもりなんだよ!?」
苛立ち、逆ギレに近い自分の言葉が部屋中に響き渡る。
一瞬、スタースクリームは驚いた顔をしていたが次第に口元が歪んでいった。
「・・はははっ!」
「な、何が可笑しいんだよ・・!俺は真剣に悩んでんだよ!おい!」
「あー悪い悪い、そーゆーつもりじゃねーから。」
「じゃあ何で笑うんだよ!そりゃお前にとっちゃ笑える事かも知れねーけど、俺にとっちゃ一大事なんだよ!!!」
真剣に悩む自分をバカにされた事に怒りが収まらず、笑うスタースクリームの胸倉を掴もうとするとやんわりと静止された。
「俺様はそんな事で笑ってるんじゃねーんだよ。何でそんな事をしたのか、お前は聞く相手を間違ってんだろ。」
「・・・っ」
胸倉を掴む筈だった手を強く握り、スタースクリームから目をそらす。
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